新卒入社したけど、もう辞めたい!第二新卒の転職活動の特徴と注意点、新卒との違い
■転職を考える新卒社員たち
新卒で入社してすぐに転職を考える人は、非常に多いです。
特に最近はワークライフバランスや、仕事よりも自分の趣味などを大切にする考え方を持つ若者が多くなりました。
一方、仕事に対しての義務感や責任感といったものは薄れてきている傾向が見られ、一層新卒入社直後でも転職を考える人が増えています。
中卒7割、高卒5割、大卒3割…と言われているように、大卒でも約3割の人が新卒で就職してから3年以内に転職をしています。
日本における就職の根幹となっている新卒一括採用システムは、欧米のインターン採用に比べると求職者と就職先のミスマッチを生みやすく、特に社会人経験のない新卒で自分に合った企業に就職するのは至難の業です。
また、日本は労基法に基づく監督が甘く、ブラック企業やグレー企業が多いことに加え、悪い意味での「勤勉さ」「奉仕精神」が昔から受け継がれています。
そのため、就職活動時には気付くことができなかった労働環境や待遇の悪さに就職後気付いて転職するというケースも多く見られます。
■でもすぐに辞めるのは不安…
新卒入社直後に辞めたくなってしまった人たちが、辞めたいという気持ちはあるものの一番不安に思うことは、
「入社してすぐ辞めてしまっても、他の企業に採用してもらえるのだろうか?」
「なかなか転職先が見つからなかったらどうしよう…」
ということです。
人手不足で売り手市場とはいえ、就職活動はそれなりに苦労が伴うイベントですね。
求人広告検索や応募書類作成、面接対策など…内定が出るまで苦労した人ほど、転職に踏み切ることを躊躇したくなります。
しかし結論から言うと、「もう辞めたい!転職したい!」と感じたら、即座にモードを転職活動にスイッチするべきです。
なぜなら、新卒後3年以内の転職であれば転職がしやすく、さらに早ければ早いほどいいからです。
■新卒3年以内の転職者は『第二新卒』という枠で扱われる
新卒で就職して3年以内に辞めた人を、転職市場では『第二新卒』と呼び、特別な採用枠として考えられています。
第二新卒とは、一般的に「入職後3年未満の求職者」のことです!
かつては第二新卒という言葉すらなく、新卒入社ですぐ離職してしまうと非常に不利な環境での転職を強いられていました。
しかし現在は人手不足などにより若手の人材がどの業種でも貴重となっているため、各企業は第二新卒採用の枠を設けて採用活動を行なっています。
第二新卒を採用する大企業もあるので、あなたが本当に行きたかった企業に転職するチャンスもあるかもしれません。
■求められているのは若さ
先程、転職は早ければ早いほど良い…と言いましたが、実は第二新卒において最も重要視されるのは年齢なのです。
25歳を超えると、第二新卒ではなく中途採用という採用枠で扱われてしまい、第二新卒という特別な扱いは受けることができなくなってしまいます。
また、職務経歴が3年未満の場合、1年でも2年でもさほど評価が変わらないため、少しでも年齢が若いうちにさっさと転職して新たなキャリアをスタートさせた方が有利なのです。
むしろ、新卒の価値が高いこの社会では、より新卒に近い方が(=より若い方が)重宝される傾向があります。
「転職したいけど、一つの会社で最低でも3年働かないと、すぐ辞めると思われて他の会社も採用してくれないって聞くし、我慢しよう」
なんて選択は、今では賢い選択とは言えません。
今、企業が求めているのは、とにかく1歳でも若い人材なのです。
3年を超えて惰性で勤続してしまうと、第二新卒枠での転職の機会を永遠に失い、より不利な条件で転職活動をすることになります。
たとえば23歳と25歳ではたった2歳しか変わらないのに、なぜそんなに若さが求められるのか?と思うかもしれません。
それは、ひとつには人間関係の問題があります。
25歳で入社した場合、新卒や第二新卒で入社した社員は全員先輩になります。
そのような状況ではお互いに気まずさがあったり気も使わないといけないですし、上司や周囲も仕事の振り方などでとても気を使います。
企業としては無用なトラブルは避けたいので、もし23歳の人と25歳の人が応募してきて同程度の評価であれば、若い23歳の方を優先するでしょう。
逆に言うと、25歳以上で転職活動をする人が勝ち残るには、新卒との年齢の差の分かそれ以上に実務経験や能力が必要になるということです。
第二新卒は、新卒採用とほぼ同様の、素質や将来性を評価する採用の仕方を取るため、実務経験や能力はさほど必要ではありません。
であれば、辞めたくなったら、新卒入社したばかりでもすぐに転職活動を始めるのが、現代の賢い選択です。
■第二新卒の転職活動は長引かない!
新卒時の就職活動がうまくいかず内定が出るまで時間がかかった人は、「また長い間同じ苦労をしないといけないのか…」と思い気が進まないかもしれません。
心配はいりません、実は新卒一括採用と第二新卒採用はそのやり方やかかる期間は大きく異なります。
企業にとって最も大切なのは新卒採用ですし、一括採用なので、新卒採用には時間も手間もかかり内定までのプロセスも多いのが特徴です。
学生が対象なので卒業・就職までに期間もあります。
一方、第二新卒は募集・応募人数も少なく、卒業までの期間というようなものもなく、時間的猶予のある中での採用活動という性質のものではありません。
基本的には1ヶ月前後で選考から内定者の決定までを行うことが多いです。
第二新卒の転職活動は新卒の就職活動ほどの時間はかからないので、短期決戦に力を集中させて乗り切りましょう。
もちろん、応募書類の準備や面接対策を適当にしてしまうと、いつまで経っても内定は取れません。
しかし、きちんと準備や対策をすれば、最短で2週間~1ヶ月、長くても3ヶ月で内定が取れます。
特に今は第二新卒の価値が上がっているので、短期間で内定を2、3件確保することも不可能ではありません。
■第二新卒の面接では退職理由と志望動機が重要
第二新卒採用における面接は、基本的には新卒採用のものと似ています。
ポテンシャルの評価で採用を決めるため、あなたの長所・短所などの個人的なことについて質問されます。
しかし、新卒採用と違って、第二新卒採用では前職についても聞かれます。
前職に関する質問に対しての受け答えで最も注意しなくてはならないのが、「退職理由」です。
「なぜ前職を辞める(た)のか?」と聞かれて、正直に「仕事がつまらなかったから」「上司に怒られたから」などと答えてしまってはもちろんいけません。
退職理由は、下記のような点に焦点を当てて事前に準備しておきましょう。
・前職に応募した時と入社後で感じたギャップ
・将来なりたい自分像と、前職によって成長させられる自分の未来予想図とのズレ
・新卒就職活動で失敗してしまった理由の分析
・退職を決意するまでの葛藤、決断のきっかけ
・転職後の展望(どんな仕事がしたいか、どんなキャリアを積み重ねていきたいか、など)
退職理由を考える際のポイントは、「人のせいにしない」「ポジティブな理由に変換する」「過去の失敗を教訓にして未来をより良くしようとする姿勢を見せる」という点です。
第二新卒採用では、退職理由の質問に対して上記を踏まえた回答をすることが最も重要です。
そして、志望動機を退職理由とつなげて考えることによって、「転職の意義」の説得力が増します。
退職理由を人のせいにはしないで、自分が失敗してしまった点を自己分析できていること。
失敗を反省し今後に活かして、転職先で活躍したいという意志。
転職先ではそれが可能な環境がある。
だから志望した。
といった風に、転職することをポジティブに語ることができます。
第二新卒の転職活動では、新卒の就職活動とは違う、以上のようなアプローチが必要になります。
新卒の就職活動では「自分はいかに優秀か」「こんな素晴らしい経験や努力をしてきた」という自己アピール合戦が繰り広げられました。
しかし、これと同じアピールを第二新卒の身分でやってしまうと、「退職して転職する」という行動と食い違ってしまいます。
■不採用になる面接 4例
以下は、筆者が人事担当者として第二新卒採用面接に関わっていた際に実際に見かけた、不採用になる例です。
▼「前職は肌に合わなかったけど御社では頑張ります」
肌に合わないというのが感覚的すぎて、説得力がない。頑張るというのも抽象的すぎて、将来性がない印象を受けた。
▼「前職の営業職では、コミュニケーション能力を求められきつくて辞めました。御社では事務としてサポートに回ることを希望します」
営業職が対人能力を求められるのは当然。
事務職でも、それ以外のほとんどの職種でも、組織で働く以上コミュニケーションは必須。
仕事の能力以前に、コミュニケーション能力がないと自分で言ってしまうような人材は採用しない。
▼「前職は長時間労働が酷く、サービス残業も多かったので辞めました」
長時間労働やサービス残業は確かに悪いことだが、転職活動でそれについてネガティブな発言をする人は採用しづらい。
なぜかというと、繁忙期には長時間労働が発生することもあるし、多くの会社には労基法的にグレーな部分があるため(会社側が改善するべきことではあるが現状は採用しづらい)。
▼「前職では、上司がすぐ怒る人で、そのせいでストレスがたまり鬱気味になってしまい辞めました」
すぐ怒る程度では、人のせいにしている印象が拭えない。
また、「鬱」というワードは禁句。鬱を発症して離職・休職する社員は、多くの会社で厄介者扱いされている。
たとえメンタルが弱くても、面接では強く見せる必要がある。
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第二新卒の転職活動について解説しましたが、なんとか乗り越えられそうでしょうか。
新卒の就職活動とは異なる部分も多いので、もし自力で対応するのが難しそうだと感じたら、転職エージェントを利用してサポートしてもらうと心強いですね。