転職コラム

時給換算して最低賃金以下の正社員は今すぐに転職した方がいい

日本の最低賃金は、確実に底上げされています。

・全国の最低賃金一覧

一番高い東京では、最低賃金は1時間あたり958円です。私が大学生だった頃は東京でも確か700円程度でしたから、着実に最低賃金は上昇しています。そのあたりのアルバイトでも900円台の時給が手に入ると思うと、時代は変わったなぁ、と少しうらやましいような気もします。

法律は絶対ですから、どの企業もアルバイトの採用において最低賃金を割る事はないはずですよね。しかし、正社員の場合。そうはいきません。『サービス残業』や『みなし残業』『固定残業代』を悪用することで最低賃金以下で働かせる…という事が可能な状況なっております。

サービス残業は、残業をしたにもかかわらず賃金が支払われない違法な労働です。タイムカードを切らせてから作業をさせるなど、やり方は露骨なものから、残業時間を改ざんする手法もしばしば行われます。私の友人のシステムエンジニアなんかは、残業をし過ぎると人事評価が下がるため、自力で勤務表上の時間外にバレずに作業するシステムを構築してしまいました。その能力はすごいと思いますが悲しい限りです。

みなし残業と固定残業代は残業時間をあらかじめ取り決め、給料に一定時間分の残業代を含ませる手法です。

 

ただ、こちらについては本来はみなし残業時間分を超えた部分については残業代を支払う義務がございます。したがって、これら制度利用して残業代を抑えている企業は厳密には法令違反をしております。まぁ、実際はこうした企業で働く正社員がそうした法令違反を声高に指摘するのは難しいと思いますが。。。

というのも、正社員は雇用の面でアルバイトや派遣社員よりも恵まれているので、そう簡単に辞められません。従ってサービス残業を強いられても「我慢するしかない」「待遇が下げられたり、職場に居場所がなくなるよりはまし」と判断する人が多いのです。

しかし、時給換算して1時間あたりの時給が最低賃金以下になっているような企業は、早めに転職をした方が良いと思います。安定した企業というのは、得てして社員をある程度大事にするものです。ましてや、実質的に最低賃金以下の給与で雇うなんてことはありません。健全な企業は、健全は賃金を支払うことによって維持されるものなのです。

ブラック企業は今後、人手不足で経営悪化に追い込まれることになっていくと思います。サというより、どの企業も余裕がなくそうせざるを得なかったというほうが正しいかもしれません。

当時はまだ転職市場が今ほど発達しておらず、また不景気のさなかでは求人が少ないので、たとえブラックな労働環境でも人は集まりましたし、転職が難しい環境では、当然今の仕事にできるだけしがみつこうとするので、例え平均賃金以下になるような劣悪な待遇でも、やめる人はさほど多くなかったのです。

しかし、現在は団塊世代の退職と少子高齢化の影響、さらにはリーマンショック時と比較すれば景気も良くなってきていることから、平均賃金は上昇傾向です。一部企業の労働者の扱い方が問題になったりするとうで、企業がよりコンプライアンスを意識するようになったことも、こうした傾向に拍車をかけているように思えます。

その傾向が露骨に出ているのが飲食業・小売業・介護業でしょう。サービス残業や長時間労働が問題になっているこれらブラック業界からは、人材流出が顕著であるように思えます。転職のエージェント等が充実してきているため、「条件が悪いなら転職を検討」することが以前より圧倒的に容易になってきているのです。

その結果、ブラック企業は能力の高い人ほど流出→人手不足 → 残った従業員にしわ寄せが来る…という負のスパイラルが起こります。最低賃金以下で働いている正社員の方は、自分に合った職業を各転職情報サイトや、エージェント等を積極的に活用して、今すぐ転職しないと、こういった負のスパイラルをモロに受けてしまい、低い賃金で長時間労働を強いられてしまいますよ!

大事なのはまず動き出してみることです。「自分に良い転職先なんてない」と決めつけてしまわず、先入観を持たずに転職サイトやエージェントにコンタクトすることが大事です。社会には無数の職業があります。ましてや売り手市場の現在ですから、自分に合った仕事は、あきらめずに取り組めば絶対に見つかると思います。

最悪のパターンが倒産してしまうこと!

今後業界で人材不足が止まらないと、最終的に行き着くのは企業の倒産です。人材不足による中・小企業の倒産は、2017年度で前年度比の2倍になっている。

 

一概には言えませんが、やはり待遇の劣る企業が中小企業の方が多いといえ、上記に書いたようなスパイラルは特に中小企業でよくみられる現象でございます。

・中小企業の「人手不足倒産」が広がりつつある
ここまでで申し上げたように、今後は、労働者のことを鑑みないブラック企業からは、労働者の流出が加速、質の良い人材が集まらず倒産していくでしょう。もし会社が倒産してしまった場合、そこに居残った人は強制的に失業です。最低賃金以下で我慢して働いた挙句に、最後は倒産で失業…なんて最悪ですよね。

この人手不足の流れはまだ当面続くと思っております。ひょっとすると転職市場の発達や多様な働き方の広がりにより一層拡大するかもしれません。早い段階で、サービス残業やみなし残業を強いる会社から脱出して、人手不足になりにくい優良企業に転職する事が大事だと思います。

・賃金や休日をしっかり提供する会社が生き残る
これまで、『正社員を働き詰めにさせ、とことん利益を上げる』という手法が利益を上げるための手法でした。しかし、その結果、ブラック企業が増えて、過労死や鬱病による退職が起こっていました。

しかし、転職市場の成長や景気の回復を背景に時代は大きく変わりました。いくつかの過労死関連のニュースもきっかけに、大手企業・優良企業は今労働環境の改善に力を入れており、以前より圧倒的に労働環境の良い企業が増えたように思います。長い目で見た時、ブラック企業に我慢して勤め続けるより、思い切って転職をして良い企業にいった方が得ですよ!

一般的には「年間休日120日」とか、「残業20時間以内」といったところがホワイト企業の証かと思います。一方で、「もう少し働ける」「むしろ残業は全くしたくない」など、個々人労働に対する考えは様々だと思います。が、正直転職サイトの案件票だけでは必ずしも真に自分の意向に合った職にはたどり着けないと思います。

私なんかは、ただサイトの案件を眺めているだけでなく、積極的にエージェントと相談するようにしておりました。実際に直近の転職先はサイトの求人票ではなく、エージェントが発掘した優良案件が内定に結びついたものです。

そしてこの仕事は上記の「残業時間20時間」にはあてはまりません。なぜなら、私はもう少し働きたい、その代わり高い給料が欲しいと考えており、今の残業がやや多い労働環境がちょうどいいと考えているからです。エージェントと綿密に話したからこそ、一般論では語れない私なりの優良企業が見つかったんだと思っております。

また、転職サイト以外に、最近は実際の社員のアンケートやヒアリングをもとに、企業の労働環境を賃金や福利厚生、労働環境等から整理しているサイトも複数あります。実際の社員がコメントをしていることも多く、「求人票だけではわからない」労働環境を確認するのに非常に役に立ちますので、ぜひ気になる企業は調べたうえで転職を検討することをお勧めしたいですね。

休日に関しては、私は土日つながっていることが望ましかったので、そのような企業を徹底的に選択しました。休日が年間120日以下だったり、『完全週休二日制』ではなく『週休二日制』となっている企業は要注意です。一定程度の休日出勤が発生する可能性があります。ましてや、週1日休みですと、その時点ではまだ労働基準法違反ではないとはいえ、労働環境が悪いブラック企業の可能性が高いので、なるべく避けたほうが良いでしょう。

私は残業時間はある程度目をつぶるものの、休日はしっかり確保したいので、こうした観点は慎重に比較しておりました。皆様も転職を検討される場合は、一般的な優良企業を探すのはもちろんですが、「自分にとってゆずれるところ、ゆずれないところ、普通よりこだわりたいところ」のイメージを持ったうえで自発的な情報収集をして、自分に合った労働環境を見つけ出していただきたいと思います。

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